北摂にて

日々の暮らしの中に楽しみを見つけながら・・・

ツン読

「ツン読(積ん読)」という言葉はいまやTsundokuで通じる国際語なのだそうです。私は自虐的に使っていましたが、「読まずに積んだ状態にされた本はまだ知らない物事があるという事を 常に思い出させてくれる」存在という解釈のようです、なるほど・・・

 

我が家のツン読を全て読み終えたとき、私は幾つになっているのだろうと思っていましたが、一人の生活になっていつでも好きな時間に読書できるようになり、ただいま絶賛読書中です。自分で買って読んでいなかったもの、母の書棚から持ち帰ったもの、同人誌の仲間内で合評をする芥川賞作品、それから、以前読んだのに内容を忘れてしまっていてもう一度読もう、読まなくては前に進めないと思っていたもの・・・

 

で、この一番最後の「もう一度読もう」と思っていたものですが・・・。受け止め方が前と違います(内容は覚えていないのに?!) 前はこんなに心に刺さったっけ? と、戸惑うほどです。新しい発見もあります。様々な経験を経た結果なのでしょうね。しかもどんどん進みます。本気で読めば私って読むの早かったんだなーと・・・。私は本を読むのが遅かったはずなのです。そして、ツン読の山が少しずつ崩れていくにとに快感を覚えています。

 

先日は「星の王子さま」を一気に読みました。学生時代に英文のものとセットで買った訳本の方です。深いです。現代でも十分に通じるのがすごい。1975年に芥川賞を受賞した中上健次の「岬」も一気に読みました。濃厚でした。

 

ツン読の山を全て切り崩したら、すごくスッキリするでしょうね。で、熱は冷めてしまう・・・?? それはそれで困るのですが・・・