あれアレARE

母が先日ホームに入所したので、いろいろ書きたいのですが、その前に「あれ」のことを。

って、私は別に阪神ファンではないのですが⋯⋯。それにバスケ、サッカー、ラグビーと我が家のテレビはこのところ忙しくて、韓国ドラマも中国ドラマも見る時間がない（笑）

ですが、さっきローカルニュース（もちろん民放、しかも読売TV）でアナウンサーが「18年ぶりのアレに向けて警戒感が強まっています」などと「アレ」を真面目に？連発して道頓堀では18年前に川に飛び込んで一人亡くなっている（そうだったの？！）などと言っていて⋯⋯。

少し前に、これもローカルのワイドショー（確か毎日放送）で、なぜ「アレ」と言われているのかをやっていたけど、半分冗談だと思って大阪らしいな〜と見ていたのですが⋯⋯。さっきのニュースは用事をしながらのチラ見だったのでアナウンサーが真顔だったかは分かりませんが（ニュースだから真顔だったでしょう）他のニュースに切り替わった途端、私は可笑しくて吹き出してしまいました。

本当に優⋯⋯じゃなかった、アレしたら阪神エリアの経済効果はすごいらしいですね。我が家はジョーシンで冷蔵庫を買い替えようかと♪　ちなみに（めちゃくちゃ余談ですが）サッカーでは、アレはGOの意味のフランス語（allez）で、アレアレ〜アレアレ〜♪　などと歌います（笑

✴︎母のことはまた日を改めて書きたいと思います。

母覚醒？

父が亡くなった。今は四十九日に向けて兄と兄嫁、弟、私で手分けして準備中だ。老人介護の仕事の経験者である弟嫁はもっぱら認知症が進んできた母の相手をしてくれている。と言っても、嫁には頼みたくない？頼めない？ことは、私に回ってくる。例えば、髪を少し切って染めてほしいというようなことだ。私はヘアカットのプロではないし母は文句の多い人なので、本当は美容院へ行ってほしいのだけれど、どうやら物忘れがひどくなってきたという自覚があるらしく、あれこれ理由をつけて行きたがらない。

一時期、母は嫉妬妄想が激しかったけれど、それはほとんどなくなった。まあ、もう父は亡くなってしまったのだから嫉妬してもしょうがない。でも、認知症は進んでいるから、たまに父が亡くなったことを忘れているのでは？と思うこともある。

そんな母と相談しながら、先日お位牌の注文をすることになった。

このMacbookでお仏壇のサイトを一緒に見て、黒の塗りがいいよね、台座のデザインはどれにする？　この金は上品な色よね、金沢産の金箔だって、などと言いながら⋯。

すると途中で「もう少しいいのにしてくれとお父さんが言っている」と母。

「じゃあこれ？」と私。

「もうちょっと違うのを見せてとお父さんが言っている」

「こっち？」

「それは高すぎるって」

この会話は何？（笑

私が結婚して家を離れてからだけれど、母は亡くなった人やある観音様の声が聞こえるようになったらしい。信じる人もいれば信じない人もいるだろう。私は、そうなのかもしれないし、それこそ妄想かもしれないと思っていたけれど、今回は本当に父と会話をしているように思えた。と言うのも、「これ？」「こっち？」と何度も聞いていたら「疲れたから、また後にしてくれとお父さんが言っている」と母が言ったのだ。すっごいリアルじゃないか。

こういうことを、これまで書いていいものかと迷っていたけれど（これまでも「こういうこと」は何度もあった）、今は母が認知症だからこそ、覚醒していると思う瞬間があって⋯⋯。1時間も経たないうちに忘れてしまうことが、またリアルに思えるわけで⋯⋯。

母のこと

ブルースウィリスが認知症であることを家族が公表したと

先日のお昼のニュースで知りました。まだ67歳だって……。

私より早く「シックスセンス」を見た長男が、

「ラストびっくりするよ」と言っていたのに

私はあのときアッと叫んだっけ……。

で、１月に米寿を迎えた実家の母のことです。

先週、介護認定の聞き取り調査に立ち合ってきました。

昨年、弟が病院へ付き添ってくれたときは要支援判定のみでした。

ここ数年で二度の脚の骨折と手首の骨折で、一人で外出はできないし、

家事も以前のようにできなくなっていたので、支援は必要と。

母が頑張ってしまったことは想像できます。

口は達者なので……

私から見ると、4、5年前からおかしくなってきていたのですが。

先日の聞き取り調査でも、まあ、よくもこんなにつらつらと思うほど、

嘘とまでは言わないものの、まだ普通に生活していたころと変わらず暮らしているように、

市役所の判定員？の方の問いに答えるのですよね。

ケアマネさんも、ときどき私に目配せしておられました。

それでも、20分弱の聞き取りのあと、母がいないところで

市役所の人が、ケアマネさんと私にも聞き取りをされたので

今回は要介護認定がおりるだろうとのことです。

父の退院はもう無理なようなので、認定通知が届き次第、

次の段階に進めることになります。

にしても、母が話すことを、何もご存じない方は真に受けると思います。

物忘れの段階は通り越して被害妄想、嫉妬妄想が起きています。

本人は作り話をしているつもりはないのでしょうが……

ターゲットは、ケアマネさん、週2でお料理をしに来てくれている家政婦協会の人、

週1で要支援の掃除に来てくれる人、近所の人……

兄嫁と弟と私で、しょっちゅう真偽を確認しないといけません。

本質はこういう人だったんだねと、弟と話しています。

理性で閉じ込めていたものがタガが外れて出てきたのだと……

だから、私たちも気をつけて暮らそうねと……。